大会開催の決定【重要】
皆様もご存知のように新型コロナウィルスの猛威によって国内の多くの
学会大会はリモートによるネット上の開催を余儀なくされています。今回の福岡大会をリモートにせず従来通りの大会形式にしたのは、開催時期が年末でありそれまでにワクチン接種の効果で感染が収束していることを期待してことでした。ただ、状況は未だ予断を許さず感染が十分に抑えられているとは言えません。したがって大会参加の条件として以下を決定いたしました。
大会参加条件
①新型コロナウイルスワクチン接種済みの方
②大会参加中の不織布マスク着用
様々な事情でワクチン接種ができない方もおられるとは思いますが、参加者が安心して学べる環境を確保するための措置です。どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。
第27回福岡大会大会長 諸江健二
大会開催の可否 予定通り開催
2021年8月31日更新
未だ勢いの衰えることを知らない感染症によって世界は変わりました。ソーシャルディスタンスとマスク着用によって感染の脅威はある程度抑えられますが、その代わりに肩を並べて側に座ったり、物言わぬ相手の表情から滲み出る感情を読み取ったりすることが難しくなりました。治療を含めた人と人との営みは本来、困っている人の傍らに居ることが前提なのですがその当たり前だったことが今、世界中でその意味を失いつつあるとさえ思えます。それを受け入れ、新しい日常の中で治療技法も変えていくという選択の下、インターネットでの心理劇的アプローチを展開するという勇気ある試みもなされ始めました。ただ、モレノが生み出した心理劇を、モレノでない私たちが変えていくにはまだ時間が必要なようです。日本中で行われる学術集会の多くが電子媒体形式に変更されていくなか、私は従来通りの学会形式を選択することにしました。心理劇に携わる者にとって“困っている人の傍らに居ること”をなくしてはならない。かつてモレノは分析室で行われる精神分析療法の人工性(の部分)を嫌い、自ら街に出て苦しむ者の傍で治療行為をすることを実行したと云います。現在の時流からは逆行するようですが、傍に居ることは治療行為の技術的側面もさることながら心理劇の出発点ではないかと考えたからです。
さて、近年の我が国の社会的な問題のひとつに成人期の発達障害者に対する就労支援が挙げられます。うつ病などの内因性疾患と違い発達障害は程度の差こそあれ多くの人に存在し、それと知らないまま不適応を起こしているという事実は従来までの医学、心理学では想定し得なかったことで、心理劇に携わる我々もまた今後避けることは出来ないように思います。そこで今回の大会ではこの分野で研究を進められてこられた先生方の講演をお聞きする機会を持ち、シンポジウムも発達障害と心理劇の接点を討論したいと思います。
2021年1月
日本心理劇学会第27回福岡大会大会長 諸江健二
大会長挨拶
大会概要
会期
2021年12月4日(土)、12月5日(日)
大会テーマ
「発達障害への適用を考える」
会場
JR博多シティ会議室
福岡市博多区博多駅中央街1番1号10F
(JR博多駅ビル内 博多阪急百貨店10F)
会期中の昼食について
会期中はタイトなスケジュールのため昼食時間は敢えて設けておりませんが、会場となるフロアには福岡市の代表的な飲食店が数多く軒を連ねています。各自で適宜おとりいただけるようお願いいたします。
大会参加時の留意点
・新型コロナウイルスの影響について
コロナウイルスの影響は依然として深刻ですが、大会の開催可否についてはホームページ上でもお知らせいたします。
ただし、情勢によってはご登壇いただく発表者・シンポジスト・セミナー講師の先生方の急な欠席や、大会自体を中止せざるを得ない場合もあることをご理解いただけますと幸いです。
大会スケジュール
12/4(土)
10:00~ 受付開始
12:00~13:00 セミナー
13:00~14:00 特別講演
14:00~16:00 シンポジウム
12/5(日)
08:30~10:30 ワークショップ発表
10:40~12:00 口頭発表
12:15~13:15 セミナー
13:30~14:30 総会
14:45~16:15 全体集会